Flash Lite3が発表されたけど、あと2〜3年はFlash Lite1.1が現役という悲しい現実

待望のDoCoMo端末のFlash Lite3対応

米国で開催されたAdobe Max 2007でFlashLite3.0をDoCoMo端末がサポートするという発表がなされました。

FlashLite3については、すでにNTTドコモ/ノキアが対応を表明している。「数ヶ月後には対応端末が発表されるだろう」(Murarka氏)とのことだ。

http://journal.mycom.co.jp/articles/2007/10/02/afl3/


これまで、かたくなにFlashLite1.1を採用し続けたDoCoMoが、Flash Lite3のサポートを発表したことで、モバイル関連のFlash制作者の方々は、ようやくFlash Lite 1.1の呪縛から逃れ、使えるActionScriptが増えることに喜ばれているかと思います。


ただし、モバイルの場合はPCと異なりFlashのアップデートを行うためには端末の買い換えが必要となるため、買い換えサイクルを考えるとあと2〜3年はFlash Lite1.1との付き合いは続きそうです。

今後1年半は売れ続けるFlash Lite1.1端末

携帯は発売されてから1年程度は普通に店頭に並ぶため、Flash Lite1.1が搭載されている904i、704iが店頭から姿を消すにはまだしばらく時間がかかりそうですし、普及機である700番台の端末にFlash Lite3.0が搭載されるのは、900番台のさらに半年後程度なるかと思います。


また、携帯の場合は新シリーズが発売される前後の値下がり幅が大きいため、新端末が発売された後も順調に売れ続けますので、店頭からFlash Lite1.1搭載端末が目立たなくなるのは早くても1年半後くらいになるかと思います。

携帯電話の機種変頻度は平均で2.6年

内閣府による消費動向調査(平成19年3月実施)の「主要耐久消費財の買替え状況」によると、携帯電話は平均2.6年使用されるそうです。

属性 平均使用年数 集計世帯数
総世帯総平均 2.6年 5,228


世帯主の性別、世帯主の年齢階級別

属性 平均使用年数 集計世帯数
男性 2.7年 4,232
女性 2.4年 996
29歳以下 1.9年 273
30〜59歳以下 2.5年 2,309
60歳以上 3.1年 2,646
平成19年3月実施調査統計表(PDF)から抜粋

さらに、販売奨励金制度の見直しや顧客囲い込みのためにキャリアが同じ端末を長期間使い続けるユーザーに対して優遇する制度を様々な形で始めているため、今後この期間はより長くなってくるでしょう。
半年とか10ヶ月ごとに機種変更をしている業界にいると忘れがちですが、道行く人を見てもログを見ても古い端末を使い続けている人は無視できないほどいます。

2〜3年はFlash Lite1.1が現役でしょう

サイトのユーザー層により異なってくるかと思いますが、そのサイトが8割以上のユーザーをサポートする場合、感覚値ですがあと2〜3年はFlash Lite1.1とおつきあいしなくちゃいけないような気がしています。


そんなこんなで、Flash Lite1.1をサーバー側でアレコレしながら、いろいろと使いこなせる人のニーズは結構高いかと思うので、Flash制作者の方々も「Flash Lite1.1が許されるのは小学生までだよねー」とか言わずに取り組んでくれるとうれしいです。

追記(08/05/25)

このエントリを書いてから半年以上たったのですが、アクセスいただいているようなので追記。


その後発売されている「705iシリーズ」の一部端末や「らくらくホンシリーズ(プレミアム除く)」もFlashLite1.1対応となっていますので興味のある方は、下記のURLをご覧ください。
http://www.nttdocomo.co.jp/service/imode/make/content/spec/flash/#p02


ただし、割賦性の影響か想像より早く904iシリーズが店頭から消えたので、予想したよりも早く Flash Lite 3.0が普及するかもしれないので楽しみです。